【2日目:「もう産めない」と思っていた女性が、6回の流産を経て2人の母になれた話】
山下針灸房の山下です。
昨日は「子宮体温」――子宮体温と卵巣のまわりに血液がめぐっているか、という、病院の検査では見えにくい話をお届けしました。
2日目となる今回は、その話が「机上の空論」ではないことを、お一人のクライアント様の物語で紐解いていきます。
まずは、3分ほどのインタビュー動画をご覧ください。
動画をご覧いただいたあとで、この記事を読むと、昨日の話とつながりやすくなります。
1年で6回の流産
不育専門クリニックでも
「原因不明」
インタビューさせていただいたのは、姫路市にお住まいのクライアント様(以下「Iさん」とおきます)です。
Iさんは、結婚してから約1年のあいだに、妊娠はすぐに判明する一方で、流産を繰り返す体質でした。おおよそ1年で6回ほど流産を経験された、と本人が語っています。
姫路の病院にも通われた、大阪の不育専門のクリニックでも不育検査も受けた。
それでも「原因不明」と言われる。
Iさんは以前から当院をご存じで、「肩こりや体の弱さで一度来たことがある。あのとき楽になった」という記憶があったそうです。
不妊に特化していることを改めて調べ、通うことを決められた、とインタビューでおっしゃっていました。
一度の鍼灸で動いた
「お一人目」
ここから先は、動画の3分のなかでは語りきれていない、私の側からの記憶も少し添えます。
実はIさんのお一人目の妊娠は、当院で鍼灸を一度受けられたあと、すぐに妊娠出産されています。
通い始めてから流産は一度も起きませんでした。そして初めて、いまは10歳になるお子さんが生まれた、という流れです。
その頃のIさんは、しばらく通院が空く時期もありました。鍼灸で一度めぐりが開けば、体は次の段階に進める。そういうケースだったのだと、いまでも覚えています。
ふたり目の前にもう一度
「流産が3回」あった
お子さんを育てながら、ふたり目を望むようになった頃。
Iさんは漢方薬を飲みながら妊娠はされたものの、流産を3回繰り返されてました。
動画のなかでIさんが「薬もいろいろ飲んだけれど、続かなかった」と振り返っているのは、この時期のことだと思います。
ここで再び、当院にご相談に来られました。
私はすぐに妊活のスケジュールを詰めるようなことはせず、まず3周期卵子と体の準備に集中するようお願いしました。
準備期を経て妊活に入られたところ、すぐに妊娠され、今度は継続ふたり目のお子様も、妊娠出産をされています。
鍼灸は「めぐらせる」、
漢方は「足す」
このIさんの経過から、当院がいちばんお伝えしたいことは、ひとつです。
それは、漢方が悪かった、という話ではありません。
漢方薬は、自然天然成分を摂取します、栄養を補っていくのが得意です。一方、鍼灸は、すでに体に入っている栄養やエネルギーを、子宮と卵巣のまわりまでめぐらせるのが得意です。
Iさんのふたり目で、漢方を飲みながらも流産が続いた局面は、見方を変えると、「足す」方向は手当てされていたけれど、「めぐらせる」方向が追いついていなかった、と読めます。
順番と見立てが、ほんの少しずれていた。それだけのことです。
二人目妊活で当院がおこなったことは、大げさな特別療法ではありません。
当院独自の体表観察学にもとづいて、Iさんのお体のどこに血流の偏りがあり卵巣子宮へ血流を阻んでいるところをみつけ、やさしい鍼と温かいお灸とレーザー照射で一つひとつ整えていく。これだけです。
「あの感覚」が、
見立てそのもの
インタビューのなかで、Iさんは鍼についてこうおっしゃっていました。
鍼は、すぐに変化が分かる。体が楽になる。血流も悪かったと思う。イライラしなくなった。子育てにも役立つ。
これは、ご本人の感想であると同時に、子宮体温を取り戻していくときに、体の側で起こっている変化そのものです。
血流が変われば、自律神経の亢進状態も落ち着き、気持ちまで一段とやわらぎます。Iさんは、日常の体の変化で表現していだきました。
そしていまも、Iさんはお子さんを連れて、ご家族で当院に来てくださっています。
子宮体温と
流産の連鎖
ここで、昨日の記事を思い出してみましょう
1年で6回の流産は、子宮体温が下がり、不妊のスパイラルに陥ってしまった。例に近いと考えられます。
病院で「原因不明」と言われたのは、検査結果の数値に表れなかったから。昨日お伝えした「検査で見えない核心」に、Iさんの悩みが重なっていたのです。
そして、ふたり目の3回の流産は、「足す」だけでは届かない領域があることを、はっきり教えてくれた経過でもあります。
足す前に、まず「めぐらせる」。
これが、昨日お伝えした「手放す」「冷えを改善する」「血流と自律神経を整える」という順番と、まっすぐつながります。
このインタビューから
伝えたいこと
最後に、読者のあなたに伝えたいことが3つあります。
1つ目。「原因不明」は、あなたの努力が足りなかった証拠ではありません。見る場所が違うだけかもしれない、という視点。
2つ目。妊娠できることと、続くことは別なのです。妊娠継続に必要なのは、検査結果の数字だけではなく、子宮まわりにきちんと血液をめぐらせるという、いわば「子宮体温」の話に立ち返ること。
3つ目。東洋医学を信じていなかった人でも、施術をうけて体に変化を感じれば、道は開ける、という希望。Iさんは、病院頼みの考え方から、いまはご家族で通院されるまでに変わっておられます。
まとめ
今日の話をまとめます。
1. 6回の流産と「原因不明」のなかでも、めぐりを取り戻すだけで流産せず妊娠継続できた。
2. お一人目は鍼灸を一度受けたあと妊娠、ふたり目は3回の流産を経て再来院し、3か月の準備期から妊活に入って授かった。
3. 昨日の「子宮体温」と「検査で見えない話」は、他人事ではなく、誰しもが悩みうることがらで、今日は一つの事例を取り上げさせていただきました。
明日は、祖母の紹介で来院され、食事と治療を整えて人工授精1回目で妊娠された、33歳主婦のクライアント様の事例をお届けします。
今日のうちに、もう一度だけ動画をご覧ください。明日の講座の解像度が、一段上がります。
それでは、また明日。
山下針灸房
院長・山下雄司
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※本記事はインタビュー動画に基づくご本人のお話を再構成したものであり、医学的効果を保証するものではありません。個人差があります。気になる症状がある場合は、必ず医師にご相談ください。